むらさき色な日々

自由気ままに書き綴る日々。

今でも忘れない、大好きなゲームたち #1 オーディンスフィア

私の中の名作


 ゲーム歴、約20年。
 今までいろんなゲームで遊んできました。RPG、アクション、恋愛──本当に、気になったものはジャンルなんて気にせず、手あたり次第、といった感じでしたね。
 そんな数えきれないほど遊んできたゲームの中には、絶対に忘れられない、「私の中の名作」があるものです。

 私にはこの「名作」がいくつかあるので、ちょっと紹介させてください。
 何回かに分けて紹介していくつもりです。長くなりそうなので(笑)。

 では、記念すべき最初に紹介するゲームは──こちら!!

 オーディンスフィア です。

 2007年5月17日発売 ヴァニラウェアおよびアトラス開発
 PlayStation2用RPG

 14年前のゲームになりますね。PlayStation2……懐かしいです。

 このゲームを買うきっかけになったのは、別のゲームの存在のおかげになります。
 そのゲームは「プリンセスクラウン」というのですが、ご存知の方、いらっしゃるでしょうか?

 ここ最近はスマホを使いSNSで情報を事前に集めたり、実際に遊んでみた方のレビューや感想などを参考にするようになったので、パケ買いでゲームを買うことはほぼなくなったのですが、十何年も前のことですからね。
 当然、スマホなんて持っていませんでしたし、お店に行って、直接ソフトを手に取り、何十分もかけて一本のソフトを選んでいました。
 よく買いに連れて行ってくれていた親からは、「あんた選ぶの遅いから」、なんて毎回のように言われていましたね。

 そんな風に親を待たせながら手に取った「プリンセスクラウン」は、まさにパケ買いでした。PSP版を買いましたね。絵柄が好みで、しかも女の子が主人公。
 これは好みが分かれるところだと思いますが、私は男女どちらか、自由に選べるタイプのゲームが特に好きです。自己投影しているわけではないと思うのですが、女の子が主役のゲームに心がひかれます。

 それから数年後、私はまたもや心ひかれ、あるソフトをパケ買いをすることになるのです。
 それが、「オーディンスフィア」。
 これもまた絵柄が好みだったのですが、よく見れば「プリンセスクラウン」と絵柄が似ていたことが、手に取る要因のひとつだったんだと思います。
 このタイプの絵が好きなんですよ。

 こちらは、非常にやり込みました。イベントもエンディングもすべて見ましたし、何度も繰り返しプレイしたのをよく覚えています。

 ゲームとしては6つの物語に分かれ、物語ごとに主人公が変わるRPGなのですが、アクション要素が強めかな、と。横スクロールでバトルは進んでいきます。
 主人公ごとに扱う武器も違うので、私はエンディングまで飽きることなく遊ぶことができました。
 それに、あの時あの場所ではこんなことが起きていたのか、この話はここに繋がるのか、と進むごとに見えてくる物語の全体像も素晴らしいです。
 物語のベースがワーグナーの楽劇ニーベルングの指輪だからなのか、イベントなど、主人公たちが話すシーンなどは、ゲームのイベントを見ているというよりも、舞台を見ているような感覚でした。声優さんの演技が素晴らしい!
 登場人物や世界観は北欧神話などを参考にしているようで、私のお気に入りは最初に選ぶことになる一人目の主人公グウェンドリンです。ワルキューレとして槍を持って戦うお姫様なのですが、見た目も性格も、バトルモーションも全部、大好きです。声優は川澄綾子さんですね。

 あと、妖精の国のお姫様メルセデスもお気に入りです。
 もう本当に可愛くて……。
 けどエンディングが、ものすごく泣かせにくるんですよ。
 あのシーンは何度も繰り返し見ましたが、お転婆で世間知らずったお姫様が、母である女王の死をきっかけに成長していき、やがて初めての恋を知り──もうこのまま、ハッピーエンドで終わらせてあげて!! と何度思ったことか。

 それから、魔剣を持つ剣士オズワルドもも良いキャラクターですね。私の大好きなグウェンドリンと深く関わるキャラクターということもあって。

 というか、登場するキャラクターが魅力的すぎるんですよ。
 きちんとキャラクターとしての個性がそれぞれに確立していて、ストーリーを進めていくうちに見えていく、キャラクターたちのバックグラウンドが垣間見えて、それが更に、キャラクターに深みを持たせている。
 本当に「名作」です。

 更に言えば、細部へのこだわりもすごいと感じています。
 このゲームでは、「食事」によって主人公たちのHPの最大値を上げることができるのですが、そのお料理やお菓子がものすごく美味しそうなんです!
 しかも食事のグラフィックもそれぞれ個別に用意されていて、ゲームと分かっていますが、食欲がそそられます。
 それらを見たいがために、必死に料理の材料を集めまくりましたね。全メニュー制覇してやる! と意気込んで。

 とはいえ、不満がないわけでもないのです。
 まあ、不満というよりかは「相性」なんですかね。5人主人公がいて、それぞれキャラクターごとの武器を持って戦います。槍に剣、弓、鎖──その中でも、やっぱり使いやすい武器とそうじゃない武器があるんですよね。

 剣を使うキャラが2人いまして、オズワルドと、もう1人がコルネリウスと言うのですが、コルネリウスのバトルモーションが苦手で……。
 メルセデスの弓や、5人目の主人公ベルベットの鎖も、ちょっと癖があって慣れるのに時間がかかりましたね。

 結局、一番良かったのは大好きなグウェンドリンの槍でした。
 あれ以上の武器はない。


 さて、こちらのオーディンスフィアですが2016年にオーディンスフィア レイヴスラシル」のタイトルでリメイクされました。
 対応機種はPlayStation4・3、そしてVita。

 もうすぐに「買う!!」と決めましたね。
 このリメイク版をプレイしたいがために、私はVitaを購入しました。
 もうVitaは生産終了となってしまいましたが、今でも時々、リメイク版をプレイしています。イベントを見るだけでも十分に楽しいです。
 本当に舞台を思わせるようなイベントシーンなので、イベントを連続で再生すると、一本の映画を見ているような気分になれます。

 ちなみに、タイトルにある「レイヴスラシル」は、生命を受け継ぐ者という意味らしく、古ノルド語のリーヴスラシルが元になっているそうです。
 こちらは公式サイトのQ&Aに詳しく書いてあります。公式サイトのリンクは、下の方に貼っておきますので、気になった方は是非、見てみてください。公式サイトも素晴らしいデザインですので。

 そんな私ですが、古ノルド語が何かさっぱり分からず調べました。古北欧語とも言うらしく、北欧神話をベースにしているオーディンスフィアには相応しい言語だなぁ、と思いました。
 何より響きがかっこいい……。


 さてさて、リメイクされたことにより、システム面でいろいろと変更点などもありましたが、私は気にせず楽しく遊びました。
 「クラシックモード」という、PS2版のモードも用意されているので、あの頃を思い出してプレイできるのも嬉しい配慮ですよね。
 リメイク版を発売してくれて、本当に嬉しい限りです。今でも大事に、ゲーム用の棚に並べています。

 まだまだ語りたいことはあるのですが、ネタバレは極力避けたいですし、このあたりがちょうどいいですかね。
 長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 今度は別の、「私の中の名作ゲーム」を紹介したいと思います。

 この記事を見て、ちょっとでも「オーディンスフィア」に興味を持っていただけたら、嬉しい限りです。
 こちらに公式サイトのリンクも貼っておきますね。公式サイトを見るだけでも、十分、このオーディンスフィアの世界観が伝わるかと思います。
 
https://atlus-vanillaware.jp/osl/